歯周病を予防しよう


1.正しいブラッシングのポイント

  1. ブラシを歯に押しつけない
  2. 力任せに歯をこすらない

この二つだ。

  • 力を入れないと、きちんと磨けないのではないのか

誤解だ。力を入れても、磨けないモノは磨けない。

それに、力をいれるとブラシの毛が寝た状態で歯をこすることになり、歯の表面は良いが、歯と歯茎の間や、歯と歯の間の汚れは落ちない。

2.ブラッシング方法

歯と歯茎の境目に、歯ブラシを直角になるように当て、左右に小刻みに動かす。

これを一カ所あたり、小刻みに最低十往復させる。

注意

必ず鏡を見て、歯ブラシの毛先全体が歯に接しているかを確認しながら行う。特に、上の歯の裏の奥歯付近。普段、「勘」で磨いていることが多いので、鏡をみながら磨くと、普段の方法ではほとんどブラシが当たっていないことにビックリする。

歯ブラシは、直角か、もしくは歯茎から歯の方向に向ける感じで当てる。きちんと磨けない気がするが、磨ける。歯と歯茎の間に、歯ブラシの毛先を差し込むように当てた方が磨ける、歯と歯茎の間にたまった汚れ、歯垢を落とせるようなイメージがあるが、そういうイメージだけで、実はきちんと磨けないし、歯垢も落ちにくい。

3.歯ブラシの持ち方

3-1.握りしめない。

握りしめる持ち方 このように持たない
握りしめる持ち方 このように持たない

親指、人差し指、中指で、スプーンを持つように軽く持つ。
親指、人差し指、中指 スプーンを持つイメージ
親指、人差し指、中指 スプーンを持つイメージ

普段歯ブラシを握りしめている方は、力を抜こうとすると肩や腕に、変に力が入ってしまい疲れるが、すぐになれる。

3-2.持つ位置

歯ブラシのブラシ本体(ブラシヘッド)と柄の間の、細い部分を持つように意識する。
細い部分を持つ
細い部分を持つ

前歯や、八重歯付近は問題ないが、奥歯を磨くときは入らないので、細い部分に近い柄をもつ。
細い部分に近い柄を持つ
細い部分に近い柄を持つ

こうすることで、柄を持つよりも力の加減がしやすく、磨きやすい。

3-3.磨く位置で持ち方を変える

そのほか、磨く位置で持ち方をいちいち変える。
上前歯の裏を縦に磨くとき
上前歯の裏を縦に磨くとき

下前歯の裏を縦に磨くとき
下前歯の裏を縦に磨くとき

3-4.歯ブラシの端を持たない

余談だが、柄の、端に近い方を持つと軽く当てているつもりでも力が入ってしまい、ブラシが歯に押しつけられやすくなる。てこの原理を考えればわかる。
端に近い部分を持つ
端に近い部分を持つと、力が入りやすくなってしまう

4.いつブラッシングするか

就寝前だ。もちろん、毎食後にこの方法でブラッシングするのが理想だが、就寝前にこの方法できちんと磨けば問題ない。一日一回でよい。

5.面倒くさい

たかが歯磨きだが、なかなか面倒くさい。いままでよりも、確実に数分間多く必要だ。

しかし、この数分間があなたの歯を、歯茎を確実に歯周病から守ってくれる。抜けた歯は、二度と生えない。

6.歯の表面

歯の表面は意識して磨く必要はない。なぜなら、この方法で磨けば、自然と表面も磨ける。奥歯の噛み合わせもこの方法で磨けば問題ない。

7.歯の健康診断

一度、「歯の健康診断」に行くことを強くおすすめする。歯医者で「検診」と受付に申し出れば対応してくれる。

虫歯がなく、歯に自信があっても、ブラッシングがなってないことがわかると、結構へこむ。しかし、なってなければ正しい方法を教えてくれるし、そのときから直せば、それだけ歯周病を早く予防できる。

誤ったブラッシングは一日も早く直した方がよい。もし、歯ブラシの時に出血するようであれば、あなたのブラッシングは正しいものとは言えない。

まとめ.

歯周病予防にはブラッシングが有効だ。きちんとしたブラッシングをすることで歯周病はもちろん、虫歯も予防できる。さらには、歯茎からの出血も止まるようになる。

あなたも是非正しいブラッシングで歯周病を予防していただきたい。そして続けていただければ、必ず良い結果を手にすることが出来る。お約束する。

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