読書感想文は、文字通り
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- 本を読んだ感想を文にする
ものだ。
ところが結構難しい。
あくまでも
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- 感想
を書けばよいのだが、
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- この本はこういう話で、このような結末で、面白い
という感じで、一言で終わったり、ともすれば
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- あらすじを延々と書いて終わってしまう
ことすらある。
他方、
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- 読書感想文の書き方
に関する図書も、沢山出版されている。
早い話、それらの図書を読んで書けばよい。
しかし、読書感想文を書くことさえ面倒くさいのに、それを書くための本を読むなど、さらに面倒くさい。
投資したところで、その投資が活かされることは、まず、ない。
もっと短時間で、かつそれなりの感想文を書く方法はないのだろうか?
ここでは、読書感想文を短時間できちんと書き上げる超方法をご紹介する。
1.読書感想文を短時間で書く方法
結論から申し上げる。
優れた感想文を数作品読む。
筆者と筆者の読んだ本を自分のものに置き換える。
置き換えた結果を文字にする。
これだけだ。
2.優れた感想文
WEBで
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- 読書感想文
- 作品
などのキーワードでググる。
自治体などが主催の読書感想文コンクールがヒットする。
その中で、該当するカテゴリー(年齢、学年など)の作品をダウンロードし、読む。
読む点数は、最低4つだ。
もっとたくさん読めばよい。
一作品、五分もあれば読める。
単純計算、一時間に12作品読める。
3.とにかく読む
なにをどう書いてよいかわからず、
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- どうやったらかけるのか
- 書き方が全く分からない
と机の前でぼーっとしている暇があったら、とにかく読む。
読めば前進する。
4.見えてくる
読んでいくと、それら優秀作品に共通する何かが見えてくる。
それは、優秀作新の筆者が感想文の題材である本を読んで感じた
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- 自分
だ。
5.本の中身は書いていない
どの作品も、読んだ本の筋などはほとんど書いていない。
一行から二行程度書いてあっても、それにつづく数行はその本を読んで感じた自分のことだ。
まさに
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- この本をよんで感じた自分のこと
が書いてある。
その本を読んで、見つけた自分のこと。
その本によって触発された自分のこと。
本を読んで、自分を見つけるのが読書感想文だ。
6.読書感想文を書く
次はあなたの番だ。
優れた作品の書きぶりを自分に置き換える。
優秀作品の書き方をそのまま使って書いていく。
優秀作品の筆者を自分に置き換える。
優秀作品の筆者が読んだ本を、自分の読んだ本に置き換える。
優秀作品の書き方をそのまま使うが、書いている内容はあなたのことでしかない。
具体的には、
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- この本を読んで感じこと
- 感じたことを具体的に展開
- 展開材料として、自分の経験、体験、願望を用いる
ことで書いていく。
展開材料が多ければ多いほど字数が膨らんでいく。
400字詰めの原稿用紙、三枚くらいなら簡単に埋めることができる。
いままで、句読点や改行などで字数を稼いでいただろう。
そんなことしなくても、字数はどんどん増えていく。
自然に増えていく。
苦労していたころが馬鹿みたいに思える。
7.共通点
繰り返しになるが、優秀な作品の共通点は
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- 内容がほとんど書いていない
ことだ。
それらを書くのではなく、
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- 自分だったら、この部分はこう思う
- この部分を読んで、こんな風に思ったから自分はこうしたい
など、自分主体に書かれている。
8.本は題材
優れた作品に共通するのは
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- 読んだ本はきっかけ
であることだ。
その本を読んだから、自分に気が付いた的な、そういうことが書かれている。
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- この本に出会って思い出したのは、こんなこと
- この本に出会って自分はこうなりたいと思った
など、読んだ本の内容とはほぼ無関係なストーリーに終始する。
読んだ本から見つけた自分。
それを表現するのが、
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- 優れた読書感想文
なのだ。
9.浪費は投資
読書感想文を書くのにかける時間は、それ以外のお楽しみの時間からすれば、単なる
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- 時間の浪費
でしかない。
しかし、たった一時間程度の
-
- 時間の浪費
で、それなりのものが書けるようになる。
それなりのものがかけて丸く収まるのだから、この浪費は
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- 投資
に変わる。
ちょっとの投資で、大きな利益だ。
まさしく
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- 急がばまわれ
なのだ。
10.真似をする
ご紹介した方法は、
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- 真似
だ。
単なるマネではなく、
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- さるまね
といってもよいだろう。
単純に優れた作品の手法をまねただけだ。
しかし、この手のハウツー本は、基本的に真似をそれらしく展開しているに過ぎない。
それを地でいったのがご紹介した方法だ。
11.自分で会得
猿真似法だが、あなたはこの方法によって、
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- 優れた作品を読む
- 作品に共通する流れを読み取る
といったプロセスを自分で、自分の力で体験した。
時間がかかり、あなたが本当に過ごしたい時間(趣味、ゲームなど)からすれば、ほぼ
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- 浪費
であった。
しかし、あなたが浪費した時間はあなたのプラスにしかなっていない。
12.まねたが、真似ではない
そして、自分の体験をもとに、自分の作品を書き上げた。
これら一連の作業で、あなたは読書感想文の書き方を
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- 会得
された。
それも誰が読んでも、
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- この感想文はよくかけている
という評価をもらえる内容のものを。
おそらく、二時間から三時間かかっただろう。
その時間は無駄であったが、無駄ではなかった。
13.まとめ
読書感想文の書き方をご紹介した。
読書感想文の優れた作品を片っ端から読む。
読んでいくうちに、それら感想文に共通するものが見えてくる。
それは、本を読んで見つけた
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- 自分
だ。
その自分を表現するのが感想文だ。
共通点が見えてきたら、優れた感想文の書きぶりを真似する。
書きぶりをまねるだけで、書いている内容はあなた自身だ。
まねているが、真似ではない。
出来上がったものは、
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- あなた自身を書いたもの
でしかない。
本を読んで、そこから見つけた自分。
それを表現するのが、
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- 読書感想文
なのだ。
読書感想文て、ほんとうに面倒くさい、という方。
参考にしていただきたい。