エクササイズしても空腹感を感じないエクササイズ

ダイエットにはエクササイズが欠かせない。ダイエット目的でなくても、何らかのエクササイズを日課としている方も多い。

エクササイズを終えると、さわやかな充実感の中、さわやかな空腹感を感じる方も多いと思う。

この空腹感、ダイエット目的でなければ問題ないのだが、ダイエットがメインターゲットの場合には、非常にわずらわしい。食べてしまうと、エクササイズの効果が消えてしまうことは百も承知のはずなのだが、やはり自ら効果を消してしまう方もいらっしゃるだろう。

ここではそんな、ダイエットの障害となる空腹感を感じさせてくれないエクササイズをご紹介する。

1.エクササイズ後も空腹感を感じないエクササイズ

結論から申し上げる。体幹トレーニングの一つである、フロントブリッジが、そのエクササイズだ。フロントブリッジを行うと、エクササイズ後でも空腹感に悩まされることはない。

フロントブリッジの詳しい方法等は、「ダイエット、ダイエット後の体型維持に最適なフロントブリッジ」をお読みいただきたい。

2.満腹感ではない

空腹感を感じない、といっても満腹感を感じるわけではない。次のような感じだ。

    • おなかいっぱいではないが、特に食べたいというわけでもない
    • 満腹手前で食べるのをやめて、苦しくもなく、満腹でもなく、いつでも準備OK、倦怠感のない食後

4.エクササイズと空腹感

通常、エクササイズを行うと、空腹感を感じる。エクササイズにより刺激された部分の代謝が促進され、代謝に用いられたエネルギー源を補給するために食事が要求される。

その要求は空腹感により知らされるので、空腹感を感じるわけだ。

5.エネルギー源の補給

先に書いた「代謝に用いられたエネルギー源」は、蓄積されている脂肪が用いられる。

このエネルギー源になる蓄積脂肪は、体全体のものがまんべんなく使われる、と言われている。これは、部分痩せは不可能であることの根拠でもある。しかし、必ずしもそうではない。

つまり、ある条件を満たすとこれが実現される。条件が満たされるまでは、主に刺激した部位の周辺の脂肪が使われる。

5.速筋と遅筋

速筋の刺激
たとえば

    • 腕立て=>胸、腕
    • 腹筋=>腹筋
    • スクワット=>脚

という感じになる。これらは、いわゆる筋トレだが、筋トレで刺激しているのは、速筋という体表面の筋肉だ。速筋は、瞬発力には優れるが、持続性に劣る。

これは脂肪の燃焼にも言えることで、速筋周辺の脂肪は、利用される時間が短い。

利用される時間が短いため、刺激により用いられたエネルギー源の補給が不十分になる。そのため、不足した分は外部から補給しなければならず、体は空腹というシグナルを出し、食事を要求する。

ちなみに、この空腹感に耐えると、体の脂肪がまんべんなく使われ始める。先に書いた条件とは、空腹感に耐えてというものだ。

また、食事で補給しても、脂肪で補給しても、刺激した部分の脂肪だけが利用されるわけではないので、部分痩せは不可能であることになる。

6.フロントブリッジは遅筋を刺激する

一方、フロントブリッジで刺激されるのは、体幹部の筋肉だ。体幹部には、遅筋という筋肉が多く存在する。

この遅筋は瞬発力には劣るが、持続性に優れる。脂肪の燃焼にもこれは当てはまり、遅筋を刺激するとその周辺の脂肪が長時間にわたり利用される。

フロントブリッジでは、広い範囲の遅筋を同時に刺激するため、一度の多くの遅筋で脂肪が利用され始める。遅筋の脂肪利用は、ゆっくり進行するので、刺激により用いられたエネルギー源の補給が十分に行われる。

つまり、消費されたエネルギー源の補給が脂肪の燃焼でまかなわれるのだ。そのために、体は外部からのエネルギー源の補給を要求することはない。

外部からのエネルギー源の補給が要求されないので、空腹問いシグナルも発せられることはない。空腹というシグナルが発せられないので、空腹感を感じることはない。

7.空腹感を感じないことを利用する

さらには、この空腹感を感じない状態は、長時間にわたり継続する。ソレガシの経験では、12時間以上継続する。

朝食後、三時間経過後にフロントブリッジを行うと、そこから12時間効果が持続する。トータルでは、朝食のあと夕食をとるまでの15時間は、水分以外は口にしないですむ。水分はもちろん糖質、脂質ともにゼロだ。

結果として、昼食を抜くことができる。これがフロントブリッジの効果を利用した食事制限、カロリー制限だ。

8.空腹を感じることなく、まんべんなく脂肪が利用される

さらには、エネルギー源の補給として体幹部の遅筋周辺の脂肪だけでなく、体全体の脂肪がまんべんなく利用される。

フロントブリッジによる食事制限、カロリー制限を行うと体幹部、すなわち胴回りの脂肪だけでなく、顔や手足の指の脂肪まで利用される。顔や指の皮膚が薄くなり、骨の存在が皮膚を通して感じられるようになるのは、このためだ。まんべんなく利用される、を体感することができる。

9.まとめ

エクササイズ後も空腹感を感じないエクササイズは、体幹トレーニングの一つフロントブリッジだ。体幹部を構成する多くの遅筋を同時に刺激することで、体幹部の、さらには体全体の脂肪が強力に燃焼するので、空腹を感じることがない。

そして、この効果を利用することで、食事制限、カロリー制限をきわめて容易に実現できる。

あなたも是非、フロントブリッジをダイエットメニューに加えていただきたい。数分のエクササイズを取り入れるだけで、大きな結果に驚くことになり、必ずよい結果を得ることができる。お約束する。