秋風邪、その予防と対策

秋風邪をご存じだろうか?夏の疲れ、そして秋から冬への気温の変化などに体が上手についていくことができず、体調を崩してしまう。これが秋風邪だ。

特に、涼しくなると夏の暑さによる疲れが出やすくなる。そして疲れが出てしまうと風邪をひく。

ここでは、そんな秋風邪の予防についてご紹介する。


1.秋風邪に注意

秋は風邪を引きやすい季節だ。そして治りにくい。だから、しっかりと予防したい。そのためには、保温と疲れをしっかりとることの二つが重要だ。

2.予防

ここでは、就寝時と入浴についてご紹介する。

2-1.就寝時

2-1-1.首にタオル

首にタオルを巻き、保温する。これが案外効を奏する。汗を吸ってくれるし、なにより冷えやすいノドが守られ、ノドの機能が一晩中確保されるので痛めにくくなる。

就寝時のノドは無防備だ。風邪のウィルスは、ノドや鼻などの空気の通り道に巣くう。冷えなどでノドの機能が弱ると、たちまち住みかとなってしまう。

ノドが温められ、ノドの機能が確保されれば、進入したウィルスなどの排除がしっかりと行われる。

ソレガシは、実は昨年の秋頃からタオルの首巻きを実践している。それまでは季節の変わり目などに、ちょっとして油断で風邪を引いていたが、おかげさまで引かずにすんでいる。

蒸し暑かった今年(2014)の夏の夜も、寝ている間にはずしたのは一回だった。

特に、秋は就寝時の温度調節が難しい。毛布ではまだ暑いし、かといってタオルケットは涼しすぎる。

そんなとき、首にタオルを巻くと、薄掛けの布団を適当にかけるだけでちょうどよい。

もちろん、乾燥からノドを守る、という効果もある。保温により、粘膜の活動が活発になり、その結果として粘膜が守られるのだ。

2-2.入浴

2-2-1.ぬるま湯浴

手を入れて、少しぬるいか?と感じるくらいのお湯に最低十分つかる。

十分もつかると、のぼせるのではないか、と心配になるが、全くのぼせない。むしろゆっくりつかれるので疲れがしっかりとれる。あまりに気持ちよいので、ついついうつらうつらしてしまうほどだ。

しかし、眠ってはいけない。確実に風邪をひく。眠らないように、手をお湯から出したり、頭に冷たいタオルを置いたりして目を覚ますようにする。

この、あまりの気持ちよさに、眠ってしまう危険があるのが、ぬるま湯浴の欠点だ。そこで、ぬるま湯浴だと眠ってしまう自信のある方には、半身浴をおすすめする。

2-2-2.半身浴

少し熱めのお湯に、下半身だけ浸かる。上半身はでているので、冷える。そのため、風邪を引くような気がするが、冷やさないために洗面器や手のひらで肩にお湯をかける。これだけで冷え方がぜんぜんちがう。

二十分くらい浸かるのが理想だが、五分、十分でも効果はある。

なお、熱いお湯に肩まで浸かるのはおすすめしない。疲れるのだ。熱いお湯で体が緊張してしまい、疲れがとれないどころが、むしろ疲れてしまい逆効果だ。

シャワーだけですませていた夏も過ぎ、一雨毎に涼しくなると、どうしても気がゆるむ。気がゆるむと、疲れがでやすくなる。
疲れがでてしまうと、風邪を引きやすくなる。だから疲れは、でる前にとった方があとあと楽だ。疲れが出る前に、ぬるま湯浴、半身浴でしっかりと疲れをとりたい。

3.秋風邪は治りにくい

夏の疲れと、気温の変化。さらには、湿度が下がり乾燥してくる。特に、夏の疲れは要注意だ。疲れがでると抵抗力が一気に下がるので、風邪を引きやすくなるし、治りにくくなる。
風邪を引きやすい冬を迎える前に、しっかりと直し、体力を十分に回復させておきたい。

まとめ.

秋になり、涼しくなると夏の疲れなどにより、風邪を引きやすくなる。風邪は、引いてから治すよりも、引かないように予防する方が効率がよい。

そして、予防には保温と、疲れをとることの二つが重要だ。そのためには、特に就寝時と、入浴時に体を冷やさない、温める工夫をするとよい。

夏の暑さで体力が落ちている方も、そうでない方も、是非今回ご紹介した方法をお試しいただきたい。いつもとは違う、充実した秋を過ごしていただける。お約束する。