夏バテ対策、予防

夏バテはつらい。冷房が普及しているためなおさらだ。体温の調節が出来なくなりつつあるので、温度の急激な変化についていけない。

夏バテになると食欲がなくなり、気力もなくなる。いつもダルい。つらい。

そのため食べるものも、あっさりとした、口当たりのいいものばかりになってしまう。そうなると、冷たいものが多くなるので、胃腸にも負担がかかる。知らず知らずのうちに、内側もダメージを受けている。夏バテがさらに進行する。悪循環だ。

ここでは、そんなつらい夏バテを乗り切る方法をご紹介する。


1.入浴

暑いので、ついついシャワーで簡単にすませがちだが、冷房や冷たいもので体が冷えているので、夏バテには、シャワーだけですませてはいけない。半身浴かぬるま湯浴にする。

時間がないので、湯を熱くして入る方もいらっしゃるだろう。しかし、熱い湯に全身を浸けると体が疲れてしまうので逆効果だ。熱めの湯に半身浴がおすすめだ。足を温めるだけでも疲れの取れ方が全然違う。夏は暑いが、足元、特につま先はそれほど暑くなっていない。

入浴後は、のどが渇く。冷水一気飲みを二、三杯する方もいらっしゃるだろう。危険だ。胃腸に負担がかかるので夏バテしやすくなる。飲むのであれば、ゆっくり、ちびちび飲む。その方が汗が早く引く。

2.食事

冷たいものが多くなるので、胃腸が弱っている。胃腸をケアするために、梅干しを利用する。もちろん、そのまま食べてもいいが、ほぐしてつかうのだ。できれば、裏ごしする。めん類の付け汁に入れても良い。

  • 梅そうめん
  1. 麺をゆでる前につけ汁を用意。市販のつゆのもとに、裏ごしした梅干しをいれる。このみで鰹節も入れる。パックでよい。
  2. そうめんを茹でで、水で洗う。このとき、ぞうきんを洗うように、ごしごし洗う。そのくらいで麺はちぎれたりしない。
  3. 水を切って、たべる。

桃屋に「梅ごのみ」という商品がある。割高になるが、おすすめだ。

よく噛んで食べるのも重要だ。良く噛むことで、弱った胃腸への負担が少なくなる。

3.睡眠

のどにタオルを巻いて寝る。暑苦しい感じがするが、のどの汗を吸ってくれるし、なにより冷房で冷えたのどを温めてくれて夏風邪を予防できる。

朝起きると、のどが渇いている。軽い脱水症状だ。ハイポトニック飲料水を飲むことをおすすめする。水よりも吸収がいい。糖分が気になる方は、薄い塩水がおすすめだ。

4.牛乳

牛乳は体温調節機能を高めてくれる。日頃から牛乳に親しんでおくとよい。

牛乳は、胃腸との相性が悪いので苦手、という方がいる。そういう方は、とにかくゆっくり飲む。熱いお茶をすするように、ゆっくり飲む。飲むときに、唾液とよく混ぜるようにして飲むのだ。これだけで超特急だったのが治まるようになる。

5.きゅうり

キュウリは熱中症対策にも有効だ。キュウリはミネラルと水の固まりだからだ。冷やしてもいいが、常温でも十分だ。

冷やしたきゅうりを、丸かじり。少しずつ良く噛んで食べれば、給水、冷却、ミネラル補給が一度に出来る。

6.水分補給

汗をがんがんかいた後は、水、お茶よりもハイポトニック飲料がよい。自分で作れるので、試してほしい。

  • 1リットル作る場合
  1. 500ccの水に、塩小さじ擦り切り半分、砂糖擦り切り4を入れて溶かす。
  2. 溶けたら水をいれて、だいたい1リットルにする。

これは、汗をかいた後に飲む飲料だ。平時は水やお茶で十分だ。平時にこれを飲むと、糖分や塩分をとりすぎることになるので注意してほしい。

また、必要以上に冷やしすぎないことが大事だ。冷蔵庫なら野菜室がよい。冷やしすぎると胃腸に負担がかかり、吸収が悪くなる。夏バテにつながる。冷やしすぎた場合には、ちびちび飲むのがこつ。

もちろん、キュウリを一本かじるのもよい。少しずつよく噛んで食べる。自然の水分とミネラルが補給されるのでもってこいだ。
7.ビール
冷えたビールは最高だ。しかし、実は夏バテには、逆効果だ。

  • 冷える
  • 脱水

もちろん、完全に否定はしない。ただ、これが中心になるのはよくない。

まとめ

夏バテ予防のポイントは、冷房や、冷たいものを食べて冷えた体のケアだ。冬は寒いので気をつけるが、夏は気持ちがいいので、油断してしまう。

じつは、体温調節、保温。冬のケアとあまり変わらない。

夏バテかな?と思ったら、今回ご紹介した方法を是非試していただきたい。いつもと違う夏になる。