ジェイムズ・ジョイスという作家がいる。
1900年代前半のアイルランドの作家だ。
この人の作品に
- フィネガンズ・ウェイク
という題名のものがある。
この作品、ものすごく難解なことで有名な作品だ。
ここでは、このフィネガンズ・ウェイクについてご紹介する。
1.フィネガンズ・ウェイク
ジョイスの実験小説だ。
ものすごく難解で有名な作品だ。
2,何がどう難解か?
2-1.単語
とりあえず、何を書いてあるのかがよくわからない(英語がわからないではなくて)。
読んでみてわかるのだが、辞書(とりあえず、ジーニアス)に載ってない単語ばかりで構成されている。
辞書に載ってないので、まず、意味が分からない。
2-2.文法
さらに、いわゆる
- 文法
に従わない文章が多く出てくる。
たとえば、冒頭の文字は小文字だ(riverrun)。
英語ではご存じのように、文章の最初は、大文字が原則なのだが、本作は小文字で始まっている。
ここからすでにおかしい。
日本語で言えば出だしが
- というわけで
というような書き出しで始まる、とでもいえばよいだろうか。
なぜ作者は、このような出だしにしたのか?
その謎は、本作の最後がtheで終わっていることが示唆してくれる。
循環だ。
どうも作者は、循環して読むことを期待していたらしい。
いずれにしても、定冠詞で唐突に終わるのが印象的だ。
3.読みにくい?
とりあえず、読み進める。
出だしで、出鼻をくじかれたが、その後も、いわゆる
- 見慣れた単語
というモノがあまりでてこない。
自分の語彙力のなさをまざまざと思い知らされる。
語彙力がないのもそうなのだが、どうも普通の英語で書かれていないことに気がつく。
それほど大量の英文を読んだわけではないが、読んでいて、明らかにほかの英文とは違う空気が漂ってくる。
基本、白旗だ。
将棋や囲碁で、数手指したところで、
- 参りました
といいたくなる勝負に似ている。
4.何をたのしむのか?
何を楽しむ作品なのだろうか?
どういうことが読みとれる作品なのだろうか?
いわゆる小説と同じように、感動したり、感心したりするのだろうか、と思う。
5.普通の英文
本作をある程度読み(眺め?)進めてから、普通の英語のテキストを見る。
普通の英語の、そのわかりやすさに目が飛び出るくらいだ。
つまり、普通の、いわゆる文法どおりに書かれた文章が、ものすごく素直に入ってくる。
それくらいメチャクチャなのだ。
6.まじめに読むべきものなのか?
本作は、謎めいている。
まじめに読むべきものなのだろうか?
などという、おかしな疑問まで湧き上がってくる。
単純に
- ダジャレ集
- ギャグ本
という感じでとらえながら読むと、それなりに楽しめるのではないか?
もしかしたらジョイスは、そんな風に読んでほしくて、思いつくまま書いたのではないだろうか?
きちんと襟を正し、正座をして読む。
そういう読み方も、もちろんあるのだろうが、正しく読むよりも、もっと
- 言葉のリズム
- 文章のリズム
を楽しんだり、ジョイスが無意識に仕掛けた仕掛けを探してみたり。
そんな風に、テキトーな感じで読むとまた楽しいのではないだろうか。
なんてふしだらなことを考えながら、読めもしない原書を眺めている。
7.笑いのツボ
良く言われることだが、笑いのツボは、その国々で違う。
英語圏のノリが日本人と同じかというと、必ずしもそうではない。
彼らは大爆笑なのに、こちらは
- ?
ということがある。
であれば、日本人は日本人なりのツボを本作で見つければよいのではないだろうか?
そんなことを考えながら、これから本作を眺めてみたい(読めないので)。
8.まとめ
フィネガンズウェイクは、ジョイスという作家の作品だ。
非常に難解なモノで知られる。
難解なモノを、別の角度からとらえて読んでみる。
何か、新しいモノが見えてくるかもしれない。
そんな風にして読んでいきたい。
