2015年は、ラグビーワールドカップで日本中が沸きに沸いた。
その余韻は2016年の5月でも続いている。
続いているが、ラグビーは今一つメジャーになりきれないスポーツだ。
その理由は、他のスポーツにはない特徴を持っているからだ。
ここでは、そんなラグビーというスポーツをご紹介する。
1.矛盾のスポーツ
ラグビーを一言でいうなら、こうなるだろう。
矛盾のスポーツだ。
地陣の前方にある、敵のゴールにボールを押しつけなければならない。
だから、前進しなければならない。
2.ボールを前に投げてはいけない。
先に書いたように、ラグビーは前進しなければならないスポーツだ。
しかし、ボールを自分より前に投げてはいけない。
真横もしくは後ろだ。
ここが他のスポーツと大きく違う点の一つだ。
3.スローフォワード
真横よりも後ろに投げないと
- スローフォワード(前投げ)
という反則になる。
4.落とすのもだめ
前に落とすのも反則だ。
わざとではなく、誤って前に落としても同じだ。
これは
- ノック・オン
という。
前に落とすのは、
- ほうった
とみなすからだ。
一方で、横や後ろに落とした場合はお咎め(おとがめ)はない。
前ではない、からだ。
5.ボールよりも前に出てはいけない
前進する、ボールを前に持っていくスポーツだが、攻撃しているとき、ボールを持っている人間よりも前に行ってはいけない。
厳密には、行ってもよいが、その位置から攻撃や防御に加わってはいけない。
攻撃や防御に加わる場合は、必ずボールを持っている人の後ろに回ってから加わる。
ボールを持っている人よりも前から加わると
- オフサイド
という反則になる。
ボールを持っている人の横から加わるのも
- オフサイド
だ。
必ずボールを持っている人よりも、
- 後ろ
が基準となる。
面倒くさいのだ。
6.ややこしい
たとえば、あるプレーヤー(A1)が、同じチームのボールを持っているプレーヤー(A2)よりも前(敵側)にいると仮定する。
そのボールが敵に取られてしまい、敵がパスを回し始めた。
そのパスのボールが、先の前にいたA1のもとに飛んできた。
どうするか?
このA1は、そのボールを取ってはいけない。
もともとA1は、自分のチームのボールを持っていたプレーヤー(A2)よりも前にいた。
A1のようなプレーヤーは、先にも書いたが、攻撃や防御に加わるときには、ボールを持っているプレーヤー(A2など)の後ろにまわらなければならない。
この約束事は継続する。
だから、先のA1は、どんなに取りやすいボールが飛んできても、取らずによけなければならない。
取ってしまえば、
- オフサイド
だ。
もちろん、向かってくる敵にタックルをしてはいけない。
タックルするのであれば、一度後ろ(少なくとも、その時点で一番前にいるプレーヤーの後ろ)に下がってからもう一度出直すのだ。
7.サッカーなどと反対
いかがだろうか。
ラグビーは、
- 後ろ向き
- ボールの後ろ
の二つが基本だ。
これに対して、ラグビー以外のサッカーやバスケット、バレーなどの球技は、前が基本だ。
- ボールを持っている人よりも後ろにいないとダメ
などというスポーツは、ラグビーだけだ。
前に出るのが一般的なのに、後ろ向きが基本。
ここら辺が、ラグビーが今一つわかってもらえない原因の一つかもしれない。
8.まとめ
ラグビーというスポーツについてご紹介した。
進む方向に向かってすべての行動をするのが一般的なスポーツの原則だが、ラグビーは逆だ。
前に進むが、基本は後ろなのだ。
ラグビーって、今一つわかりにくい、という方。
参考にしていただきたい。
