ウシマツです。
ビートルズはなぜ有名か?
ビートルズについてはもはや語る必要はないだろう。
その偉大性についは、すべての音楽家が口をそろえて認めている。
しかし、なぜ偉大であり、有名なのだろうか?
なぜ先進的だったのだろうか?
ラバー・ソウルというアルバムがある。
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リボルバーの一作前だ。
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コンサートでは演奏のできない曲が初めて収録された作品として有名だ。
ワシは、この作品が大好きだ。
サージェントよりも偉大だと考えている。
その理由は、彼らが自分たちの限界を感じながらつむぎだした作品だから
だ。
この作品では、さまざまな試みがなされている。
リボルバーが実験作といわれている。
しかし、実験性で判断すれば、ラバーソウルがそのはるか上をいく。
この作品には、それまでの作品にあった表現形式は姿を潜めている。
もちろん、「ふられる男の唄」という基本的なコンセプトは堅持している。
しかし、用いられた手法はそれまでのものとは一線を画す。
「こんなことをしてもいいのか?」
「だめじゃないの?」
自分たちの使いたい表現手段をめぐって、こんな会話がなされていたのではないだろうか?
そんなおっかなびっくり感がこの作品を支配する。
そして、本作で「こんなこと」と考えていたことを実現してしまった。
味を占めた彼らにより、つぎのリボルバーはきわめて簡単に産声を上げる。
禁じ手と思われていた手段をさらに大胆に使って。
そしてそれは野心作サージェントに引き継がれ、さらには稀有の名作ホワイトアルバムへとつながっていく。
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おっかなびっくりを突破する。
簡単なことのように思えるが、そうではない。
ある意味「なんでもアリ」の現在では、むしろ「おっかなびっくり」がほとんどない。
おっかなびっくりを先頭を切って突破したこと。
これも彼らの有名性、偉大性を構成する一要素であると考える。
ウシマツでした。