富士山は、その姿から信仰の対象として崇め、たてまつられてきている。
いわゆる、「富士山信仰」だ。
その富士山信仰について、歴史や人々とのかかわりなど、深く学べる施設が富士山のふもと、富士吉田市にある。
ふじさんミュージアムだ。
富士吉田市の、公共施設。
ここでは、ふじさんミュージアムについてご紹介する。
1.ふじさんミュージアム
富士吉田市歴史民俗博物館ともいい、2015年4月にリニューアルオープンした富士吉田市の施設。
富士山について、いろいろな資料が展示されている。
なかでも、富士山を信仰の対象とする、「富士山信仰」についての資料展示が充実している(ふじさんミュージアムのサイト⇒http://www.fy-museum.jp/forms/top/top.aspx)。
2.富士講
ふじさんミュージアムでは、富士山信仰の中でも「富士講」といわれる、宗教団体について詳しい展示がある。
富士講とは、富士山を信仰対象とする一般の方たちにより構成された宗教集団をさす。
3.信仰対象
現在ではそれほど意識しないが、かつては信仰対象は生まれながらにして決まっていた。
つまり、寺の檀家や、神社の氏子のように、住んでいる地域単位で「決められ」ていた経緯をもつ。
4.地域を超えた信仰
しかし、それらの構成員であっても、住んでいる地域以外で信仰対象を見つけたり、宗教的感情をもつことは自然な流れだ。
その信仰対象、宗教的感情の対象が富士山で、同じく宗教的感情を持つ人々が集まって作られたのが富士講、というわけだ。
こちらは、地域のつながりというよりも、人間的なつながりで広がっていく。
富士講の構成員に紹介されて加わったり、自ら富士講を訪ねて行ったりという具合に、
いわゆる民間信仰だ。
5.当時の生活
ふじさんミュージアムでは、富士講の歴史、富士講の構成について学習することができる。
信仰は、民衆の生活と密接にかかわっている。
そのため、ある時代の富士講のことを知ると、その時代の人々の生活ぶりも垣間見ることができる。
富士山と人々の結びつきについて学習したい方にとっては、非常に参考になる施設だ。
6.戦国武将と富士山
さらには、戦国武将も富士山に対して特別の念をもっていたことがわかる。
山梨県、甲斐の国といえば、武田家だ。
武田家が富士山と関わりをもっていたことがわかる資料も豊富に展示されている。
7.学習室
学習室があり、富士山に関する資料が整備されている。
閲覧できるようになっているので、富士山について調べ物をするのに適している。
機会があったら、是非訪れてみたい。
8.レーダードーム館とふじさんミュージアム
一方、ふじさんミュージアムと道路を隔てた向かいには、過日ご紹介した富士山レーダードーム館がある。
ふじさんミュージアムでは、信仰に関する展示。
そして富士山レーダードーム館では、気象観測に関する展示。
富士山という山は、人間にとって信仰と気象観測という全く異なる目的をもつ。
いわば、全く異なる目的の対象となる富士山。
こういう山も珍しい。
9.講
ちなみに、「講」には意味がある。
wikiに詳しいが、もともとは仏典を講読・研究する僧の集団をさすものであった。
時代が進むにつれて仏事一般をさすようになり、さらには仏教儀式一般にも講という名称がつくようになる。
さらには、これが民間に浸透するさいに、信仰集団をさして、「○○講」のようにつけられるようになった。
いまでは、今回ご紹介した富士講のように、ある対象を信仰する集団のことを意味する。
10.案内・アクセス
- 〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田2288-1
- tel. 0555-24-2411 fax. 0555-24-4665
- 開館時間:午前9時30分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)
- 休館日:火曜日(祝日を除く)/ 祝日の翌日(日曜・祝日を除く)/ 年末年始
- 大人400円(団体320円) 小中高生200円(団体160円):御師旧外川家住宅との共通入館券
- 大人800円(団体600円) 小中高生450円(団体350円):富士山レーダードーム館・御師旧外川家住宅との共通入館券
道の駅富士吉田の道路を隔てた向かいにある。
11.まとめ
富士吉田市の公共施設、ふじさんミュージアムをご紹介した。
富士山信仰を中心に、いろいろな資料が展示されている。
なかでも、富士講についての展示が充実しており、その時代、その時代の生活も見ることができる。
富士山と人々との関わりについて知りたい、という方。
参考にしていただきたい。
