スマホやタブレットの充電、データのやり取りなどには、マイクロUSBが使われていることが多い。
小さくて目立たない優れものだが、接触不良を起こしやすい。
ここでは、マイクロUSBの接触不良についてご紹介する。
1.レノボタブレット
レノボ製の、S6000というタブレットが、ある日急に充電できなくなった。
本体と充電器をメーカーに送り、見てもらったところ
- 充電器のぐらつき⇒充電器交換
- 本体USB端子の欠け⇒基盤交換
ということで、諸経費込みで\18,000-という見積りだった。
早速修理しないことを伝え、送り返してもらった。
2.分解
こういう場合は、分解するに限る。
タブレットは、分解しにくいがコツをつかめば何とかなる。
今回は、こちらのサイトを参考にさせていただいた。ありがとうございます。
ちなみに、S6000は、裏蓋をとるとすぐに基盤が現れた。
また、親指の爪がある程度伸びている方がよい。
ソレガシは爪を切った直後に作業したので、裏蓋を外す際にふたの端が食い込み、出血してしまった。
さらに、
- マイクロUSB
- 充電できない
などのキーワードでグーグル先生にお世話になり、いくつかのサイトを拝見し、先のサイトからの情報も併せて、接触不良の原因は次のようなものだと推測した。
- オスとメスの単なる接触不良
- 本体側USBソケットの、基盤からの一部もしくは全部脱落
単に1だけなら良いのだが、先のサイトでご紹介いただいているように、脱落して刺せないことも考えられる。
だから分解は、めんどくさいが原因切り分けの近道なのだ。
3.裏蓋を取って終了
裏蓋を取ると、マイクロUSBソケットが現れる。
指で触ってみたが、動かない。
なので、ソケットの脱落ではなく、今回は、単なる接触不良だと考えた。
今回は、裏蓋を取るだけで終わることができた。
4.端子の欠け
USB端子がかけている、という報告だったので、ソケット内部をルーペでよくよく見たら、確かに一部かけていた。
しかし、端子に付けられている金属端子は全てそろっている。
だから、
- なんらかの原因で接触不良を起こしているだけだ
と思い、ソケットやプラグの内部をエアスプレーしたり、無水エタノールを含ませたティッシュを差し込んだりしたが、変わらない。
ソケットとプラグの形状をよく観察し、金属端子同士をきちんと接触させるにはオスを本体の下側から上に向かって押せばいいことに気が付いた。
そして、押したら、通電した。
離すと切れるので、金属端子の浮きが原因であることが分った。
5.解消方法
セロテープで、メス側ソケットの下側に入るように折りたたんでクッションを作り、オスを入れる時に一緒に入れるようにした。
見事復活。
しばらくはこれでいけるだろう。
最もよいのは、メス側ソケットの交換だ。
しかしこれは、分解してソケットを外し、そのうえで新しいソケットを付けるので、ものすごくめんどくさい。
セロテープでしのげるなら、こっちで充分だ。
6.接触不良になった原因
充電中や、PCとのデータ送受信中などに、USBをつないだまま本体を操作することがある。
このとき、ソケットに差し込まれたプラグが上下左右に動いてソケットが広げられてしまい、それにより余計な遊びが生じたようだ。
今回のケースでは、上下方向に広げられてしまったので、オスを下から上に押すことで接触を確保することが出来た。
7.分解
今回は、裏蓋を取っただけにとどめた。
理由は、マイクロUSBソケットが基盤にきちんと固定されていたからだ。
こちらのサイトでご紹介いただいているように、完全に外れていたり、ソケットそのものにぐらつきがある場合は基盤を外して作業することになる。
だから、ある意味ラッキーだった。
プラグをソケットに刺しても手ごたえが無かったり、
8.マイクロは丁寧に
マイクロUSBは、ものすごく便利だが、ものすごくデリケートな端子だ。
だから、充電中や、データ送受信中などはUSBプラグが動かないよう、できるだけ本体を静置したほうがよい。
なお、今回はソケットがきちんと基盤についていたが、プラグの上下左右の動きがさらに多く、大きくなるとソケットが基盤から外れることもありうる。
そうなると、さらにめんどくさいことになるので、くれぐれもマイクロUSBは優しく、ていねいに扱いたい。
9.まとめ
スマホやタブレットに使われることの多いマイクロUSB。
その使用環境と構造から、接触不良を非常に起こしやすいようだ。
最近、充電が出来なくて困る、という方。
参考にしていただきたい。