ジェイムズ・ジョイスという作家がいる。
1900年台初期のアイルランドの作家だ。
この人の作品に
- フィネガンズ・ウェイク
という題名のものがある。
この作品、ものすごく難解なことで有名な作品だ。
ここでは、このフィネガンズ・ウェイクについてご紹介する。
1.フィネガンズウェイク
ジョイスの実験小説だ。
難解極まる作品として知られているが、その難解さを支える要素の一つが
- 言葉遊び
だ。
ここでは、いろいろとある言葉遊びのうち、
- 入れ詞(いれことば)
についてご紹介する。
なお、今回もこちらのサイトを参考にさせていただいた。ありがとうございます。
2.入れ詞(いれことば)
入れ詞とはどのようなものなのか。
こちらのサイトの記述の一部をそのまま引用させていただくと
単語や文字列の間に 別の単語や言葉を 挿入して
無意味な文章を 作りだすことを
いれことばという
はさみ言葉 あるいは 唐言 とも言う
3.約束事
文章の間に、文字などを入れて暗号化するわけだが、闇雲に入れるとさっぱりわからない。
そのため、ある決まった約束事に従って入れていく。
たとえば、
- きょうはてんきがいい(今日は天気がいい)
という文の各文字の間に、「た」を入れると
- きたょたうたはたてたんたきたがたいたいた
となり、なんだかわけがわからなくなる。
「た」を抜くと、元の文に戻る、というわけだ。
ちなみ、「た」を入れた文の後に、カッコ書きで(たぬき)とか書いておくと、十分なヒントになる。
興味のある方は、こちらのサイトをご覧いただきたいが、日本語にもかかわらず暗号そのものだ。
4.フィネガンズ・ウェイク
ジョイスがこの手法を使ったかどうかは定かではないが、使っている可能性は十分にある。
というか、たとえばbookという単語の文字の間にtを入れると
- btototkt
となり、なんだか擬音のような感じになる。
本作にこのような手法で作った単語があれば、いわゆる「ジョイス語」の一つになるのだろう。
この、tを入れて作った単語の後ろあたりに
- not
を入れるだけで、十分ヒントになる。
やたらと同じ文字が出てくる単語があれば、それは入れ詞なのかもしれない。
そこら辺を解読するのも、本作を読み進める楽しみ(とてつもなく長いが)だろう。
5.まとめ
フィネガンズ・ウェイクを読み進めるためのヒントとして、入れ詞(いれことば)をご紹介した。
もっとも、ご紹介した例のような構造の入れ詞が本作にあるとは到底思えない。
しかし、言葉遊びとしての「入れ詞」の構造、考え方を知っているだけで、なんらかの手がかり程度にはなる。
本作に挑戦しようとお考えの方。
参考にしていただきたい。
