風邪が長引いてなかなか治らない。
季節の変わり目などに引くと、暖かい季節になるまで尾を引いたりする。
部屋には加湿器を置いて乾燥しないように気を遣っている。
体もなるべく肌が出ないようにして、保温するようにしている。
お風呂から出たら、なるべく早く布団に入るようにしている。
それでもなかなか治らない。
いつまでもくすぶっている感じがする。
実はその理由、あなたが眠っている時にあるかもしれない。
眠っている時は、人は誰でも無防備だ。
起きている時はしっかりしていても、寝ている時もしっかりしていることは、ほとんどできない。
ここでは、風邪が長引くその理由と、対策についてご紹介する。
1.風邪が長引く理由
結論から申し上げる。
眠っている時に口が開き、口で呼吸をしている。
つまり、本来の鼻呼吸ではなく、口呼吸になってしまっている。
口呼吸により喉が無防備になり、いつまでもウィルスが棲みつき続ける。
そのために、いつまでも風邪が治りきらない。
だから口呼吸を治すことで、改善できる。
口呼吸を治すには、舌の筋肉を刺激するのが手っ取り早い。
2.口呼吸の治しかた
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- あかんべのように、舌を思い切りあごに向けて突き出す。
- そのままゆっくり10を数える。
- 舌を戻し、ゆっくり10を数える。
- これを5回繰り返し、ワンセットとする。
- 朝ワンセット、夜ワンセットを毎日行う
続けていただければ、一週間程度で効果がでてくる。
2-1.舌は喉を塞いでくれる
舌の筋肉がきちんと機能していると、普段は舌がのどを塞いでくれている。
それにより、咽喉が外気にさらされるのを防いでくれているのだ。
2-2.口呼吸
通常、ヒトは鼻で呼吸する。
鼻から空気を吸い、吐き出す。
鼻から吸った空気は、鼻という加湿機能付の高性能フィルターを通り、ホコリやウィルスが除去され、さらに加湿されて喉を通る。
それに対し、口呼吸は口から空気を吸って吐き出す。
このとき、外の空気が喉を直接通過する。
口から吸った空気は、ホコリやウィルスが含まれているし、なにより乾燥している。
喉はほこりやウィルスと接触し、さらには乾燥してしまう。
2-3.喉と乾燥
喉には、
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- 繊毛
というホコリなどの異物を除去する機能がある。
この繊毛は、湿っていると威力を発揮するが、乾燥すると効果が半減する。
鼻で呼吸をしている時には、繊毛はきちんと機能してくれる。
しかし、口呼吸になると喉が乾燥するため、繊毛の機能が低下する。
そのため、ホコリやウィルスが取り除かれなくなる。
風邪の原因がいつまでも喉に居座るので、風邪が長引くのだ。
3.喉の乾燥を防ぐ鼻呼吸
以上のように、鼻呼吸は非常に重要な仕組みを持っている。
とくに、睡眠時がキモだ。
起きている時は、
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- 鼻で呼吸しよう
と意識して口を閉じている。
しかし、布団に入ると入る前に
-
- 鼻で呼吸しよう
といくら思っていても、眠ってしまったら最後だ。
閉じているはずの口は全開になり、舌の筋肉が衰えていれば自然と口呼吸が始まってしまう。
だから、ご紹介した方法で舌の筋肉を鍛えていただければ、睡眠時に口が開いても鼻呼吸をつづけることができる。
4.温かくするのは前提
もちろん、風邪を早く治すには、温かくすることは欠かせない。
また、咽喉を潤すためにぬるま湯での嗽もお勧めする。
体だけでなく、咽喉も温めれば、先にご紹介した繊毛も元気になる。
ホコリやウィルスなどを取り除きやすくなる。
5.まとめ
風邪が長引く、その理由と対策についてご紹介した。
寝ている時、どうしても口が開く。
舌の筋肉がきちんと機能していれば問題ないが、衰えていると口呼吸が始まる。
眠っている時の口呼吸が長引く理由の一つだ。
これは、舌の筋肉を鍛え治すことで改善する。
ご紹介した方法は、舌の筋肉を鍛え治し、口呼吸を鼻呼吸に直してくれる。
寝ていても、鼻呼吸であれば風邪は長引かなくなる。
風邪を一度引くと長引いて治りにくい、という方。
参考にしていただきたい。