食事制限はダイエットの切り札だ。
エクササイズなどのメニューに加えられることが多い。
しかし、ダイエットの失敗の原因でもあるカードだ。
食べなければ痩せるはずが、なぜか逆の結果になることが多い。
なぜだろうか?
ここでは、二つの食事制限を取り上げ、成功と失敗の原因についてご紹介する。
1.二つの食事制限
1-1.失敗例
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- 朝食:
- 昼食:なし、もしくは小ぶりの弁当もの
- 夕食:主食ごはん、野菜中心の副菜、汁物
きちんと三食とり、適度なエクササイズも行っている。
専門の方からすれば問題が多いとは思うが、一般人としては
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- 理想的なダイエット
と言える。
言えるのだが、太りやすく、痩せにくいという結果を得ている。
1-2.成功例
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- 朝食:ウメペーストをティースプーン1杯
- 昼食:なし
- 夕食:主食ごはん、野菜中心の副菜2品、汁物、食べたりなければお菓子
朝食をほとんど取らず、昼食を完全に抜いている。
いわゆる
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- 極端な食事制限
にカテゴライズされるスタイルだが、きちんと結果を得ることが出来ている。
2.両者の比較
2-1.量の違い
食事量を比較すると、成功例の方が圧倒的に少ない。
そして、夕食はいわゆる
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- ドカ食い
だ。
太る典型のスタイルだが、結果は全く反対でスリム体型を維持し、さらに太りにくく、痩せやすくなっている。
一方の失敗例は、一般人としては理想的なスタイルと言えるが、太りやすく、痩せにくい。
何が違うのだろうか。
2-2.エクササイズの違い
実は、両者のちがいは
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- エクササイズとタイミング
が異なることにある。
失敗例では
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- ジョギング30分
- アップ、ダウン時にストレッチ
- 筋トレ
- 全体で約60分程度
という、ダイエットの理想に近いものだったが、成功例では
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- フロントブリッジ 3分
- 筋トレ
- ストレッチ
- 全体で30分
というものに変わっている。
異なるのは、
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- ジョギング
- フロントブリッジ
の違いだけだ。
それも、ジョギングは30分なのにたいし、フロントブリッジは3分。
これだけの違いで、真逆の結果が得られてしまっている。
3.タイミング
ジョギングは、通常食事前に行うことが多い。
なぜなら、食後に行うと
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- 消化に支障をきたす
- 嘔吐する
などが懸念されるからだ。
実は、これがジョギングの効果を半減させている。
有酸素運動を行うと脂肪が燃える。
ジョギングを30分行うと、脂肪が燃えてくれる。
脂肪が燃えているときに食事をすると、脂肪の燃焼が止まる。
脂肪はもともと燃やしにくい燃料だ。
そこに燃やしやすい燃料が入ってくれば、当然燃やしやすい方を利用するようになる。
だから、ジョギングのあとに食事をしていたため、脂肪の燃焼が止まり、飢餓状態に陥りやすくなっていたのだ。
といって、実際に食後にジョギングをすると、
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- 腹痛
- 吐き気
などを覚えるので、ほぼ不可能であることがわかる。
4.フロントブリッジ
フロントブリッジは、朝食と昼食の間に行う。
このエクササイズは、体幹の遅筋を刺激する。
エクササイズにより刺激された体幹の遅筋は、その周辺にある脂肪をせっせと燃やす。
これにより、日常活動に必要なエネルギーが脂肪を燃料として作られるようになる。
燃料が脂肪なので、あらためて燃料として何かを食べる必要がない。
そしてこの効果は7時間~8時間程度持続する。
エクササイズのあと、夕食まで糖分の入っていない飲み物を体に入れるだけで、十分に活動できる。
5.有酸素運動の使い方
ジョギングもフロントブリッジも、脂肪を燃やしている点で
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- 有酸素運動
にカテゴライズされる。
違いは、エクササイズのタイミングが
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- 食事の前か後か
だけだ。
この違いだけだが、得られる効果が違ってくる。
もちろん、フロントブリッジを行ってから食事をすれば、ご紹介した失敗例と同じ結果を得ることになる。
有酸素運動で脂肪を燃やしたら、その効果を十分に使うことがダイエット成功のカギなのだ。
6.まとめ
成功と失敗の、二つの食事制限の例をご紹介した。
成功例は、いわゆる
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- 太りやすくなる食事制限
に近いスタイルだ。
それでもきちんとした結果が得られたのは、
遅筋の刺激による脂肪燃焼効果
を最大限利用しているためだ。
脂肪が燃えている間は、食事などをせず、脂肪燃焼に任せる。
これにより、脂肪燃焼の効果を最大に引き出すことができる。
きちんとダイエットしているのに、ちっとも効果が得られない、という方。
是非ご紹介した方法をあなたのプログラムに取り入れていただきたい。
そして、お続けいただきたい。
必ず良い結果を手にすることが出来る。
お約束する。