半身浴は、体を芯から温めることができる。
いろいろとメリットのある入浴方法だが、一方で
- 半身浴は寒い
という声を耳にすることがある。
しかしこれは、ちょっとした工夫で半身浴を心地よいものにできる。
ここでは、半身浴の方法についてご紹介する。
1.冷えた体を効率よく温める半身浴の仕方
結論から申し上げる。
少し熱めのお湯で半身浴を行う。
体を洗う前でも、洗った後でもよい。
お湯は少し熱めだ。
少し熱めのお湯に下半身だけつかる。
浸かっているときに上半身が寒ければ、洗面器などで肩からお湯をかける。
数分もすれば、体がほかほか温まってくる。
お風呂から出ても、体はポカポカ。
すぐに布団に入れば寝付きもよい。
2.半身浴の効果
半身浴は疲れない。
その理由は、上半身、特に肺や心臓に負担がかからないからだ。
たかがお風呂だが、水に浸かっている部分には、それなりの水圧がかかる。
あまり意識しないが、息を吸うときも水圧で肺が圧迫されているのだ。
しかし、上半身が水の外に出ている半身浴は、そういう負荷がかからない。
3.熱いお湯は疲れる?
熱いお湯につかると、
- 疲れる
といわれる。
急激な温度変化に対応するため、体が過剰に反応してしまうからだ。
ただし、これは全身浸かった場合の話だ。
もちろん、足を入れられないくらい熱いお湯はいけない。
あくまでも、少し熱いお湯だ。
4.半身浴は寒い
一方で、
- 半身浴は寒い
という声も聞かれる。
- 温まると聞いてやってみたが、上半身が寒くてかなわない
というのだ。
これは、お湯の温度に問題がある。
半身浴をする際には、お湯は少し熱めでなければならない。
ぬるいお湯に長時間つかるとよいと言われている。
実際にぬるいお湯で半身浴してみる。
5.温度が下がる
入った直後はよい。
しかしそのうち、温かかったお湯の温度がどんどん下がってくるのがわかる。
当然だ。
温まった血液が上半身に移動するのと同時に、上半身から冷えた血液がどんどん移動してくる。
移動してきた冷えた血液によって、お湯の温度はどんどん下がる。
上半身が寒いので、お湯を洗面器などで肩にかける。
お湯がすでにぬるいので、ちっとも温かくない。
長時間浸かるどころか、しばらくすると出なければ風邪を引いてしまう。
半身浴で寒い経験をお持ちの方は、もう少し熱いお湯でお試しいただきたい。
6.まとめ
少し熱めのお湯での半身浴。
上半身が寒ければ、洗面器などでお湯を肩から掛ければすぐに温まる。
寒い日に、冷え切った体を温めるのに最適だ。
半身浴で体をリラックスさせれば、布団に入った時の寝付きが違う。
半身浴は寒い、と言う方。
参考にしていただきたい。