ビタミンCの摂り方~体を冷やさないように、どう摂るか?

あなたは、「ビタミンCの摂り方」と聞いて何をイメージされるだろうか?おそらく、

    • 生野菜
    • 生で食べる食
    • 加熱はしない

などをイメージされると思う。気温が低くなり、寒くなっても、これらのイメージがあるため、食事の時には野菜サラダを必ずつけるのではないだろうか?

ここでは、そんな生に頼らず、体を温めながらのビタミンCの摂り方をご紹介する。

なお、本記事は文部科学省の「食品成分データベース」を参考にさせていただいた。ありがとうございます。


1.ビタミンCをどう取り入れるか?

ビタミンCを取り入れるというと、真っ先にうかぶのは、野菜サラダ、生野菜、だろう。そのなかで、トマトを例に取る。

2.トマトを基準に考える

トマトは、100gで15mgのビタミンCがとれる。100gのトマトは、大きさでいうと、だいたい中一個だ。すなわち、中一個で15mgのビタミンCをとることができる。ちなみにトマト中一個に含まれ水分は94g。これは、コップ約半分の量になる。

この15mgのビタミンCをほかの食材でとることを考える。つぎに挙げたのは食材100g当たりのエネルギー(kcal)、水分(g、グラム)、ビタミンC(㎎、ミリグラム)の値だ。かなり見にくいがお付き合いいただきたい。

なお、生のものも載せているが、これは加工した状態と比較し、加工状態をイメージしやすくするためである(文部科学省「食品成分データベース」より)。

エネルギー 水分 ビタミンC 重さ
トマト/果実、生 19.0 94.0 15.0 100.0
トマト 大1個 150以上 中1個 100~150 小1個 100以下

じゃがいも/塊茎、生 76 79.8 35
じゃがいも/塊茎、蒸し 84 78.1 15
じゃがいも/塊茎、水煮 73 81 21
じゃがいも/フライドポテト 237 52.9 40
じゃがいも 大1個 220以上 中1個 160~220 小1個 160以下

さつまいも/塊根、生 132 66.1 29
さつまいも/塊根、蒸し 131 66.4 20
さつまいも/塊根、焼き 163 58.1 23
さつまいも 中1個 200~300

れんこん/根茎、生 66 81.5 48
れんこん/根茎、ゆで 66 81.9 18
レンコン 中1節 200

キャベツ/結球葉、生 23 92.7 41
キャベツ/結球葉、ゆで 20 93.9 17
キャベツ 小1個 700 葉大1枚 40

にがうり/果実、生 17 94.4 76
にがうり/果実、油いため 53 90.3 75
にがうり(ゴーヤ) 1本 240g

青ピーマン/果実、生 22 93.4 76
青ピーマン/果実、油いため 64 89 79
ピーマン 中1個 25~30g

レモン/全果、生 54 85.3 100 種とヘタ以外 97gと規定
レモン/果汁、生 26 90.5 50 30gと規定

3.トマト一個と同じビタミンCを摂るために必要な、各食材の量

これらの食材を使って、15㎎のビタミンCをとるには、どれくらいの量を摂ればよいだろうか?それを次に示した。あわせて、そのときのカロリーと、水分も記載した。

計算は、まずトマト100gに含まれるビタミンC15㎎で各食材のビタミンCの値を除し(割り)、さらにその値で各数値を除した(割った)。

エネルギー 水分 ビタミンC  重さ
トマト/果実、生 19.0 94.0 15.0 100.0
トマト 大1個 150g以上 中1100g~150g 小1個 100g以下

じゃがいも/塊茎、生 32.6 34.2 15.0 42.9
じゃがいも/塊茎、蒸し 84.0 78.1 15.0 100.0
じゃがいも/塊茎、水煮 52.1 57.9 15.0 71.4
じゃがいも/フライドポテト 88.9 19.8 15.0 37.5
じゃがいも 大1個 220g以上 中1個 160g~220g 小1個 160g以下

さつまいも/塊根、生 68.3 34.2 15.0 51.7
さつまいも/塊根、蒸し 98.3 49.8 15.0 75.0
さつまいも/塊根、焼き 106.3 37.9 15.0 65.2
さつまいも 中1個 200g~300g

れんこん/根茎、生 20.6 25.5 15.0 31.3
れんこん/根茎、ゆで 55.0 68.3 15.0 83.3
レンコン 中1節 200g

キャベツ/結球葉、生 8.4 33.9 15.0 36.6
キャベツ/結球葉、ゆで 17.6 82.9 15.0 88.2
キャベツ 小1個 700g 葉大1枚 40g

にがうり/果実、生 3.4 18.6 15.0 19.7
にがうり/果実、油いため 10.6 18.1 15.0 20.0
にがうり(ゴーヤ) 1本 240g

青ピーマン/果実、生 4.3 18.4 15.0 19.7
青ピーマン/果実、油いため 12.2 16.9 15.0 19.0
ピーマン 中1個 25g~30g

レモン/全果、生 54 85.3 100 種とヘタ以外 97gと規定
レモン/果汁、生 26 90.5 50 30gと規定

4.体を冷やさなくても、ビタミンCを摂ることができる

いかがだろうか?ビタミンCというと、新鮮な野菜、果物、というイメージが強いが、実は食材によっては加熱してもビタミンCをとることができる。それも、必要以上に水分をとることもないので、体を冷やす心配もないのだ。

もちろん、カロリーは生の野菜、果物に比べると高くなるものもあるが、代謝がきちんと確保されていれば十分に消費される値だ。

5.調理してもカロリーが低い場合がある

また、食材によっては調理してもトマトよりもカロリーを抑えながらトマトよりも多いビタミンCを摂ることができる。

たとえば、にがうりの油いためを20g食べると、カロリーはトマトの三分の二強、水分は四分の一だ。また、青ピーマンの油いためもカロリー、水分ともトマトよりも少ない。

このように、油をつかって調理しても、ビタミンCの補給にターゲットを絞って考えると、意外とカロリーが低く抑えられることに驚く。

6.体を不必要に冷やさなくても、生食でビタミンCを摂り入れることができる

生で食べる場合にも、水分が少ないものを選べば必要以上に体を冷やす心配がない。

たとえばキャベツなどは、生で食べる場合には大きな葉一枚で十分にトマト半分のビタミンCが取れてしまう。カロリーも少ないし、水分に至っては三分の一だ。これなら、体を不必要に冷やすことなくビタミンCを生で摂ることができる。

7.まとめ

いかがだろうか?

気温が低くなる時期は、外からの冷えを防ぐのはもちろん、内側からの冷えも極力防ぎたい。特に、内側からの冷えは代謝の低下につながるので、ダイエットにとっては避けたいポイントだ。

今回ご紹介した換算値は、入手しやすい食材に限ってお示しした。

是非今回ご紹介した数字を、気温が低くなる季節のビタミンC補給の参考にしていただきたき、体に無理のない方法でビタミンCをとっていただきたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください