サーモスの携帯マグ、JMKシリーズをご存じだろうか。
メーカーではすでに製造・販売していないようだが、アマゾンなどでは2016/01現在、まだ扱われている。
本品は、保冷、保温のどちらでも高い性能を誇る。
非常に優れた製品だ。
しかし、本品は中身が漏れる、漏れやすいということがたびたび言われている。
ここでは、サーモス携帯マグJMKシリーズの漏れについてご紹介する。
1.サーモスJMKシリーズ
結論から申し上げる。
本品は、使い方によっては中身が漏れる。
だから、ユーザに使い方を要求する製品だ。
2.使い方
中身が漏れる、と書いたが、これは使い方による。
つまり、使い方を守れば中身は漏れない。
漏れることはない。
一滴もだ。
3.漏れの確認
漏れるので有れば、まず確認だ。
水を半分くらい入れ、せんをしてテーブルなどに逆さまに置く。
半日くらいおいて、サーモスをおいたテーブル辺がびしょびしょに濡れて、中身が減っていたら漏れている。
中身が漏れて、どのくらい減ったのかを調べるので有れば、計量カップなどで水を入れて、前後の量を確認すればよい。
漏れているので有れば、パッキンの傷を疑う。
ご紹介したように置いても周辺が濡れることはないが、
- 普通に置いて気が付くと、水滴が垂れている
- カバンに入れると、一緒に入っているものが湿っている
というので有れば、原因は別にある。
特に、1.は、中身を半分くらいしか入れてないので、漏れるのはどう考えてもおかしい。
確実に、原因は他にある。
4.使い方
上記の方法で確認して、漏れないのであれば、次に使い方を確認する
本品の使い方は、中身の入れる量と、せんユニットにある。
5.ぎりぎりまで入れない
まず、中身は本体の口ぎりぎりまで、一杯に入れないことだ。
本体の、せんユニットを取り付ける部分が、少し絞って細くなっている。
この、絞ってある部分よりも下の位置までにとどめる。
それ以上は入れてはいけない。
それ以上入れると、確実に漏れる。
(本体の断面図)
┃ ┃
┃ ┃
/ \ ←中身は、この
┃ ┃ 部分よりも
┃ ┃ 下に入れる。
┃ ┃ これを超えると
┃ ┃ 漏れる。
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
6.せんユニット
つぎに、せんユニットだ。
せんユニットは、
- ふた
- ふたパッキン
- せん本体
- せんパッキン
の四つで構成される。
多くの場合、中身を入れた状態で、せんユニットをセットするが、このとき、ふたの、パッキンよりも上の部分に、中身や水が付いていると、それが出てくる。
漏れだ。
(ふたの断面図)
ふた
/
┏━━━━┳━━━━━━┳━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ↑ ┃
======== –┴–
/ ┃ ┃ /
ふたパッキン┃ ┃ ふたパッキン
┃ ┃ よりも上の
┃ ┃ 部分に中身や
┃ ┃ 水のしずくが
┃ ┃ ついていると、
┗━━━━┛ それが出てくる。
7.中身を入れすぎない
さらに、せん本体をセットした時に、せん本体の飲み口穴よりも上に、中身が来ていると漏れる。
5. で申し上げたように、絞ってある部分を超えると、飲み口穴よりも上になる。
絞ってある部分を超えるくらいに、中身をいっぱいに入れてはいけない。
また、せん本体と飲み口穴の間の隙間に中身や水が残っていると、それが出てくる。
せんユニットをセットするときには、ふた、せん本体の水を、よく振り払うことをお勧めする。
8.漏れというより
これまでご紹介したケースは、漏れというより、ふたに残っていた中身や、せん本体からはみ出した中身によるものだ。
これ以外に漏れるのは、次のようなケースだ。
9.パッキンの傷
ふたパッキン、せんパッキンに傷がついていると漏れる。
この場合は、上で申し上げたように中身の量に注意しても漏れる。
傷は、それぞれのパッキンをセットするとわかる。
10.パッキンをはずすとき
洗うときに、パッキンをはずすだろう。
パッキンをはずすときは、乾いている指、もしくは指の水気をフキンやティッシュで取ってからはずす。「
せん本体のパッキンは問題ないが、ふたのパッキンは、指が濡れているとすべってしまい、はずれない。
はずれないので、つまようじや竹串、フォークなどを使ってはずす。
このときに、ふたパッキンに傷がつくことがある。
ふたパッキンに傷がつくと、ご紹介した使い方をしても漏れてくる。
11.その他
せんをしめる時は、本体を手に持ったまま行わない。
出来るだけ、テーブルなどの平らな場所に本体を置いてしっかり持ち、せんを閉める。
手で持ったまま閉めると、持つ方の手の揺れで、中身が変なところに入る可能性がある。
面倒だが、平らなところで閉めればそういう、漏れの原因も防げる。
12.さらに
どうしても漏れが気になる、という方は、タオル、ペーパータオルのたぐいを、ふた-せん-本体の境目を覆うように巻く。
カバンに入れる時は、見栄えが悪いが、輪ゴムを巻いておく。
ふたや、せんについていて、どうしても漏れる分は、この程度の措置で充分対応できる。
(見取り図)
┏━━━━━━━━┓
┃ ふた ┃ ┐
┣━━━━━━━━┫ │
┃ せん ┃ ├ この部分に巻き、
┣━━━━━━━━┫ │ 輪ゴムを巻く。
┃ 本体 ┃ ┘
┃ ┃
┃ ┃
13.漏れを防いで、高い能力を楽しもう
サーモスのJMKシリーズは、非常に高い保冷、保温能力を持っている。
漏れは、われわれユーザのちょっとした注意で、完全に防げる。
是非、漏れを防いで、高い能力を満喫していただきたい。
14.まとめ
サーモス携帯マグJMKシリーズは、非常に高い保冷、保温能力を持っている。
一方で、漏れる、漏れやすいマグとしても知られている。
しかし、ご紹介した方法で漏れを確認していただき、使い方をご確認いただければ、中身が漏れたり、垂れたりすることはない。
是非、漏れ、垂れを防いで、高い能力を満喫していただきたい。
サーモスは漏れやすくてどうも、という方。
参考にしていただきたい。