冷えほてり~冷えているのになぜ火照るのか?

以前本ブログでは、「火照る仕組みとは?」で、温度の急激な変化に対応する結果として

    • 火照る

という現象が起きることをご紹介した。そのときにあえて書くことはしなかったが、これらの現象は、平常時の体温いわゆる「平熱」の高い低いには関係なく起きる。

しかし、いわゆる「冷え性」の方の中には「冷えほてり」という症状を経験される方がいらっしゃる。体は冷えているにも関わらず体の一部、もしくは全体が火照ってしまうのだ。そして、体の状態とその症状のちぐはぐさに困惑されている場合も多い。

ここでは、そんな冷えほてりの仕組みと対策についてご紹介する。


1.冷えほてり

冷え性にも関わらず、手足が火照る症状をいう。体が冷たいのだから、冷えたままのはずなのに、なぜか体が火照る。逆の現象だ。

2.冷え性とは?

冷え性とは、いうまでもなく体が冷えたままの状態だ。非常に厄介な代物で、お困りの方もたくさんいらっしゃる。

2-1.体で起きている反応

では、体はこの冷え性をどのようにとらえているのだろうか?

善し悪しはとりあえずおいて置くと、体は冷えた状態が正常な状態であると認識している。そのため、体温を現在の低い状態すなわち、冷えている状態を維持する方向にすべての機能が働く。

もちろん、このような状態は良いものではない。良いどころか、悪い状態だ。しかし体は、そういうあなたの意識とは無関係に、冷えている状態を維持するように機能する。

2-2.急激に温めると火照る

体が冷えているので、早く温めたいと思う。そのため、たとえば、熱めのお湯もしくは、どう考えても熱いお湯につかり、しっかりと温めたいと思う。

しかしこれは良くない。何故よくないのか?その仕組みはこうだ

    1. もともと体温が低い
    2. 体は体温が低い状態を正常な状態と認識する
    3. 熱めのお湯につかる
    4. 熱めのお湯との接触を急激な温度変化と認識する
    5. 急激な温度変化を外敵との接触、外敵の進入と認識
    6. 外敵との接触、外敵の進入は
    7. 接触する外敵、進入してくる外敵は排除しなければならない
    8. 接触、進入する外敵である熱の排除
    9. 熱の排除が火照りとして現れる

このような仕組みで、

    • 冷えているにも関わらず、体が火照る

という症状が出てしまうのだ。

3.冷えほてりを解消する

仕組みがわかっても、解消できなければお話にならない。続いて、冷えほてりの解消方法をご紹介する。

3-1.冷えほてりの解消

体の体温を上げるように仕向ける。そのためには、外側から温めるのが一番だ。

3-2.温める方法

体温が低いのだから、温めなければならない。その際に重要なのは、

    • ゆっくり温める

ことだ。そしてその方法として

    • ぬるま湯浴

をお勧めしたい。

3-3.ぬるま湯浴

38℃~40℃くらいの

    • すこしぬるいかな?

と思えるくらいのお湯に20分くらい浸かる。ゆっくりゆっくり体温を上げて、全身を温めるのだ。

できれば毎日行いたい。時間がなければ、十分だけでも良い。できるだけ長く浸かりたい。

3-3-1.浸かり方

肩まで浸かる。全身浴だ。全身浴は、

    • 肺や内臓を圧迫するのでよくない

と言われるが、そのまえに体温を上げるのが先だ。体温が上がってから、半身浴なりなんなりを検討していただければよい。

3-3-2.効果

温まる。ぬるま湯なので、それほど効果はないかと思いきや、お風呂を出てからも体がホカホカして心地よい。

もちろん、出たらきちんと着込んで保温しなければならない。もちろん、靴下も履くことだ。

そして、ぬるま湯浴を続けていただくことで体温も徐々に上がり、同時に肝心の冷えほてりも解消する。たとえば

    • 布団に入っても、足が冷たくてなかなか寝付けない

ということもなくなる。寝つきが良くなるし、トイレに立つ回数も減る。

4.まとめ

冷えほてりは、そのちぐはぐな症状から、何をどうしてよいのかわからない。

しかし、原因は低い体温だ。体温が低いため、その状態を体が維持しようとする結果の一つが冷えほてりなのだ。

だから、低い体温、すなわち低体温を解消すれば冷えほてりは解消に向かう。そのための方法として、

    • ぬるま湯浴

をご紹介した。低体温とそれから来る冷えほてりに悩んでいらっしゃる方、ぜひ参考にしていただきたい。必ず良い結果を得ることができる。お約束する。

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