冬。
寒さ本番だ。
寒い時期は、体が温まるものが一番だ。
おいしいものは、糖と脂肪でできているというCMがあったが、その通り。
冬の旬は糖と脂肪に関係するものが多い。
これらのほとんどは、生で食べられないものだ。
そして、調理方法もなぜか高カロリー系だ。
なぜなのだろうか?
寒い時期は欲しいモノが高カロリーである理由についてご紹介する。
1.高カロリー的な理由
結論から申し上げる。
二つあるが、一つは、食材自体が
-
- 生では食べられない
ため、加熱しなければならない。
加熱して漏れ出た栄養素も、すべて体に入れる。
二つ目は、脂肪を溜めこむためだ。
体に脂肪を溜めこみ、厳しい冬を乗り切る。
本能として、冬に備えるために脂肪を溜めこむのだ。
そのために、高カロリー的になる。
2.食材も高カロリー
冬の旬は、糖質系、脂肪系が中心だ。
もちろん、低カロリーの食材もあるが、高カロリー的な食材が圧倒的に多い。
この理由も先に述べたものと同じだ。
厳しい冬に備えて、脂肪を溜めこむためだ。
2-1.脂肪を溜めこむ理由
脂肪を溜めこむのは、代謝を良くする意味もあるが、もっと重要な意味がある。
それは、
-
- 体温の保温
だ。
体を脂肪を覆い、熱が外に逃げるのを防ぐのだ。
2-2.油は熱を通しにくい
これは、油の
-
- 熱を通しにくい
という性質を上手に使っている。
例えば、背脂ギトギトのトンコツラーメンだ。
スープの上に浮かぶ油の下に、麺とスープがみえる。
器は熱いが、それほど湯気は立っていない。
湯気が立っていないので
-
- そんなに熱くないか・・・
とばかりにスープをすする。
さして熱くない油の下から、熱湯のようなスープが勢いよく口に入り、たちまち
-
- うぉっ、あちっ!!
と舌を火傷する。
油は熱を伝えにくいので、スープの温度が冷めにくいのだ。
これと同じ機能を、脂肪は持つ。
皮下脂肪を厚くすることで、体温が逃げるのを防ぐことができる。
2-3.体脂肪が落ちにくくなる
上でご紹介したように、冬は脂肪を溜めこむ季節だ。
だから、自然と脂肪が落ちにくくなる。
毎日体脂肪などを測っているとわかるが、暑い季節と比べて明らかに落ちにくい。
体重も落ちにくくなるが、体脂肪のトレンドは暑い季節よりも数ポイント高く推移する。
3.冬の代謝とダイエット
気温の低い冬は、代謝が上がりやすくなる。
その理由は
-
- 体温の低下を防ぐため
だ。
代謝を上げて熱を作り出して体温を保持し、脂肪を溜めこんで体温の放出を防ぐ。
代謝を上げながら脂肪を溜めこむ。
だから、
-
- 冬は代謝が上がるのでダイエットに向いている
というのは、かなり無理がある。
それに、体温を保持するための代謝に使われる燃料は
-
- 食べたもの
であり、
-
- 体脂肪
ではない。
体温を保持する代謝に溜めこまれている脂肪を使ったら、体温がどんどん逃げてしまう。
だから、冬に自然とあがる代謝と、ダイエットの代謝は別物を考えなければならない。
混同すると危険なのだ。
4.おいしいものをたくさん食べて、ダイエットに励む
冬に備える代謝と、ダイエットのための代謝は違う。
だから、おいしいものをたくさん食べて寒さに備え、余分な脂肪はダイエットで減らす。
ダイエットとして脂肪を減らすには、
-
- エクササイズがサポートする食事制限
がお勧めだ。
たっぷり食べて、減らすところはきちんと減らし、寒い季節を元気に乗り切りたい。
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5.まとめ
寒い時期は欲しいモノが高カロリーである理由をご紹介した。
ポイントは
-
- 体温の維持
だ。
このために、体はその機能をフル稼働させる。
そのための燃料として高カロリーが欲しくなるのだ。
寒い時期の食べ物が
-
- 糖と脂肪で出来ている
のはそのためだ。
冬は食べるものがおいしいのはなぜ、という方。
参考にしていただきたい。